奨学金が原因でローンが組めないことがある?その理由とは
奨学金とは、勉強がしたいのに経済状況が問題となってその機会を失いそうな時に申請することによって、お金を貸してもらうことができ、卒業してからゆっくり返還していくという仕組みで利用できるものです。私も高校・大学と奨学金をもらって進学しましたので、働き始めてからずっと返還を続けました。その後ボーナスなどを利用して早めに完済したので、今は返還をすることも無くなっていますが、そのおかげで学校に通うことができたので、とてもありがたいものだったと思っています。
しかし、その奨学金が原因で、ローンが組めなくなることがあるというのです。なぜそのようなことが起こるのでしょうか。原因を見てみたいと思います。奨学金を利用したこと自体は、全くその後のローンに影響はありません。影響が出てしまうのは、その奨学金をきちんと返還しなかった場合です。
奨学金は、初めてする借金であると言われることもあるのですが、学生が学校に進学するために利用するものなので、実際のところそういった意識が薄くなりがちなものでもあります。そのため、うっかり返還を忘れてしまったなとということも起こりえます。しかし、借りたものを返さないことには問題があるのは誰が考えてもわかることですよね。
奨学金なら関係ないと思っているかもしれませんが、奨学金を滞納した場合も、実はカードローンなどを滞納した時と同じように信用情報機関にその情報が登録されてしまうのです。信用情報機関に情報が登録されると、滞納が解消されてから5年程度の間はローンを組むことができなくなります。同様に、クレジットカードを作ることもできません。
上記のような状態になると、事実上、借入はできないということですね。そうなると、お金のやりくりに困ってしまっても、打つ手が無くなるということになるのです。奨学金の返還ができない経済状態で仕方なく返還ができないのではない限り、奨学金だからと言っていいかげんな扱いをせずに、きちんと返還することを心掛けましょう。
それでは、経済状態のせいで返還できない場合は諦めるしかないのかと言うと、そんなことはありません。きちんと返還する意思があれば、すぐに信用情報機関に登録されることはありません。それでは、その意思はどうやって示せばいいのかと言うと、返還できないのならできないということをきちんと奨学金の借り入れ先に伝え、返還を待ってもらう手続きをするか、1回の返還額を減らしてもらうかすることです。要は、言われるまで何もしないのではなく、自分から行動することが大切であるということですね。
たとえ学生相手に貸したお金であっても、支払う段階では社会人になっているわけですから、滞納が長期にわたると債権業者からの回収もあります。それでも返還しないと差し押さえなどの対処を取られることになるので、気をつける必要があります。奨学金は借金と同じ性質を持っているということを忘れずに、きちんと返還することを心掛けましょう。