カードローンを利用する時銀行とサラ金ではどんな違いがありますか？

カードローンを金融商品として取り扱っている金融機関は多くあります。その中には、銀行や信用金庫もあれば、サラ金または消費者金融と呼ばれる業者もあります。お金を借りることを考えたとき、これだけ多くの借り入れ先を選ぶことができるのですから、その中から金利が低いなど有利な条件で借り入れができる場所を探せたらとても助かりますよね。しかしその一方で、これだけあるからこそどこを選んでいいのか分からなくなるという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、その目安として、銀行のカードローンを利用するのとサラ金を利用するのと何が違うのかを見てみたいと思います。まず銀行とサラ金は基本的に性質が違うところであるということを知っておく必要があります。銀行は融資を専門に行っているわけではなく、預金や保険なども扱っています。その商品の一つとしてカードローンを持っていると考えてもらったらいいですね。

こちらは銀行法という法律のもとに運営されている金融機関となりますので、貸し出しなどに関してもすべて銀行法に従って行っています。その特徴として、まず銀行の場合営業地域内に住んでいる人を対象としたり、普段取り引きがある人を優遇したりという商品展開が多いことが挙げられます。

また、借り入れ限度額も１万円ごとに決められるという商品は少なく、多くは１０万円単位であったりいくつか決められているコースの中から選ぶ形であるなど、借り入れ金額の自由度は低いものが多くなっています。また、サラ金よりも金利が低いのですが、その反面サラ金に比べて審査が厳しい傾向にあるということも特徴となっています。

それに対して、サラ金はお金を貸すことを専門としている、いわゆる貸金業者のことを指します。そのため、サラ金は貸金業法という法律に従って融資を行っています。特徴としては、インターネットなどを利用して住む地域にとらわれずに貸し出しをしている業者が多いことが挙げられ、また借り入れ金額が１万円単位などで自由に決められるものも多く、比較的自由度があると言えます。銀行よりも金利は高めなのですが、その分審査基準は銀行よりも緩やかだと言われています。

そして、両者の一番大きな違いは、総量規制によって制限されるかどうかです。総量規制は貸金業法の中で定められている決まりごとのため、貸金業者ではない銀行はその制約を受けることはありません。これで何が変わってくるのかと言うと、借り入れできる最大の金額が変わってくるのです。総量規制とは、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、年収の３分の１を超えての借り入れはできないというものです。

つまり、サラ金で借り入れをするのであれば、いくら限度額は高くても自分の年収の３分の１を超えた金額は借りられないということになります。そうなると大きな違いのように見えるかもしれませんね。しかし、実際のところ、無理なお金の貸し方をしたところで、返済するのが難しくなるだけだということは銀行もわかっています。そのため、銀行で借りたらもっと多くのお金が借りられるかと言うとそうでもなく、審査によってやはり制限はされるものです。ただ、少しでもオーバーしたらその時点で貸し出しができなくなるわけではないので、サラ金よりもそう言った意味では柔軟性がありそうです。

以上が銀行のカードローンとサラ金の違いになります。つまり、少しでも低い金利で借り入れがしたいのであれば銀行のカードローン、審査が心配だったりお金の金額が固定されない方が便利だったりする人はサラ金を選べばより便利に借り入れができるということになりますね。